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弦楽器の弓の毛って何の毛?
皆様、弦楽器の講義のお時間がやってまいりました。
本日は弓についてお話いたします。
早速ですが、弓に使われている毛は一体何でしょうか?
正解は…馬のしっぽの毛です!
ここで弓を一度でも見たことがある方は疑問に思うかもしれません。
弓に使われている毛は白い色をしているから、白馬のしっぽの毛を使っているのかと。
いえいえ、そんなことはありません!
白馬の毛しか使えないならもう地球上で白馬はとうの昔にいなくなっております!
弓の毛に使っている馬の毛は漂白をしているので、白い色をしているのです。
ただ漂白をしていない馬の毛を使う方もいらっしゃいます。
本来、馬の毛は茶色や黒色をしており、
漂白をすると脱色と一緒に毛の粗い部分まで落ちるのでとても滑らかになるのですが、
漂白をしていないと毛の一本一本が太いままですので、
とても力強い音を出すことができます。
ただその分白毛に比べて、繊維が粗いため柔らかさや滑らかさに欠けると言われております。
黒毛か白毛かどちらを選ぶかは弦楽器奏者の好み次第ということですね。
(私は白毛の弓しか使ったことがないので、いつか黒毛の弓を使ってみたいです)
さて、本日は弦楽器の弓についてお話しさせていただきました。
このブログが少しでも皆様の豆知識になっていただければ幸いです。
ご一読ありがとうございました。