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松脂とは
皆様「マツヤニ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
おそらく弦楽器を弾いたことがある方以外には馴染みのない言葉だと思います。
「ヤニ」と聞くとなんだか煙草の方をイメージしてしまいますよね。
じつはこの「マツヤニ」というのは弦楽器を弾くうえでとても重要な役割を果たしてくれるのです。
「松脂」というのは、マツ科マツ属の木から分泌される天然樹脂のことで、
要するにマツの木からとれる樹液を固めたものです。
それではいったいこの「松脂」というのはどこに使うものなのでしょうか。
実は…弦楽器を弾くときに使う弓の毛に塗るものなのです。
弓の毛は馬のしっぽの毛でできておりますが、そのまま弦を擦ってもあまり音は出ないのです。
松脂による摩擦があってはじめて弦楽器は音を鳴らすことができるのです。
松脂は樹液を固めたものですから落としたらもちろん割れます。
真っ二つに割れます。木っ端みじんに割れることもあります。とても掃除が大変です。
真っ二つに割れてしまった松脂を直すため電子レンジで溶かして固めることも…あるとかないとか
話が少し脱線してしまいましたが、弦楽器を弾くときになくてはならないもの、それが松脂なのです。
ヴァイオリン用、ヴィオラ用、チェロ用、コントラバス用、全ての弦楽器用等…
とても色々な種類があります。
松脂によって、弾きやすくなったりすることもありますので
弦楽器を弾かれている方は一つの松脂にこだわらず、ぜひいろいろな種類をお試しください!
そんなところで本日は松脂のことについて語らせていただきました。
このブログが少しでも皆様の豆知識になれば幸いです。
ご一読ありがとうございました。